「えっ、音が出ない…!?」
「弦が切れちゃった…どうしよう…」
「このキー、動かないんだけど…」
大切にしていた楽器が、突然故障してしまったら…
ショックですよね。
「もうダメなのかな…」
「修理に出すと、お金がかかるし…」
「でも、諦めきれない…」
そんな風に思っているあなたへ。
楽器の故障は、早めの対処が肝心です。
この記事では、楽器の種類別に、
自分でできる応急処置と、
プロの修理業者に依頼する判断基準について、
詳しく解説します。
あなたの楽器が、再び美しい音色を奏でられるように。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
なぜ!?楽器が故障する主な原因
楽器が故障する原因は、様々です。
落下、衝撃
「うっかり、楽器を落としてしまった…」
「ケースに入れて運んでいたのに、ぶつけてしまった…」
楽器は、とてもデリケートです。
落下や衝突などの衝撃によって、
- 割れる
- 凹む
- 歪む
- 部品が外れる
など、様々な故障の原因になります。
温度・湿度変化
「最近、急に寒くなったから、楽器の調子が悪い…」
「梅雨の時期は、湿気が多くて、カビが生えないか心配…」
楽器は、温度や湿度の変化にとても敏感です。
急激な温度変化や、
湿度が高すぎる/低すぎる環境に長時間置かれると、
- 木材が反ったり、割れたりする
- 金属が錆びたり、腐食したりする
- 接着部分が剥がれたりする
など、楽器に様々な悪影響を及ぼします。
経年劣化
「長年使っている楽器だから、そろそろ寿命かな…」
「最近、音色が変わってきた気がする…」
楽器も、人間と同じように、
時間が経つにつれて、少しずつ劣化していきます。
- 弦が錆びる
- タンポが硬くなる
- フェルトが摩耗する
- 塗装が剥がれる
など、
様々な経年劣化の症状が現れます。
間違ったメンテナンス、保管方法
「弦交換、面倒だから、ずっとそのままでいいや…」
「楽器ケースに入れっぱなしで、何年も放置してる…」
「掃除の仕方が分からないから、適当に拭いてる…」
間違ったメンテナンスや保管方法は、
楽器の寿命を縮める原因になります。
- 弦を交換しないと、音質が悪くなるだけでなく、ネックが反る原因にもなる
- 楽器ケースに入れっぱなしにすると、湿気がこもり、カビや錆の原因になる
- 間違った方法で掃除すると、楽器を傷つける可能性がある
無理な使い方
「もっと大きな音を出したいから、力いっぱい叩いちゃえ!」
「難しいフレーズだけど、無理やり吹いてみよう…」
「チューニング、よく分からないけど、適当に回しちゃえ…」
楽器に無理な力を加えたり、
間違った方法で演奏したりすると、
楽器を傷める原因になります。
最悪の場合、
演奏できなくなったり、
修理が必要になったりすることも…
楽器別!自分でできる応急処置
ここからは、楽器の種類別に、
自分でできる応急処置をご紹介します。
注意: あくまで応急処置です。
症状が改善しない場合や、
自分で修理するのが不安な場合は、
無理せずプロの修理業者に依頼しましょう。
弦楽器(ギター、ベース、バイオリンなど)
弦が切れた場合
- 応急処置: 新しい弦に交換する。
- 楽器の種類、弦の太さ(ゲージ)に合った弦を用意する。
- 弦の交換方法は、インターネット動画などを参考にすると分かりやすい。
- 弦交換の際は、ペグをゆっくりと回し、無理な力を加えないように注意する。
- プロに依頼: 弦交換が自分では難しい場合、楽器店に依頼する。
ペグが緩んだ場合
- 応急処置: ペグを締め直す。
- ペグが緩んでいると、チューニングが安定しません。
- ペグを回して、弦の張力を調整します。
- ペグが固くて回らない場合は、無理に回さず、楽器店に相談しましょう。
- プロに依頼: ペグの交換が必要な場合、楽器店に依頼する。
ブリッジ、駒が外れた場合
- 応急処置: ブリッジ、駒を元の位置に戻す。
- 弦楽器の種類によって、ブリッジ、駒の形状や取り付け方が異なります。
- 正しい位置に戻さないと、音程が狂ったり、弦が切れたりする可能性があります。
- 自信がない場合は、楽器店に相談しましょう。
- プロに依頼: ブリッジ、駒の修理、交換が必要な場合、楽器店に依頼する。
管楽器(トランペット、サックス、フルートなど)
キー、バルブが動かない場合
- 応急処置: キーオイル、バルブオイルを差す。
- キーやバルブの動きが悪い場合は、オイルを差すことで改善される場合があります。
- 楽器の種類に合ったオイルを使用しましょう。
- オイルを差しすぎると、かえって動きが悪くなる場合があるので、注意しましょう。
- プロに依頼: キー、バルブの修理、調整が必要な場合、楽器店に依頼する。
タンポが破れた場合
- 応急処置: 応急処置用のタンポパッドを貼る。
- あくまで一時的な応急処置です。
- 音漏れを防ぐことはできますが、音色や音程に影響が出る場合があります。
- 早めに楽器店に修理を依頼しましょう。
- プロに依頼: タンポの交換が必要な場合、楽器店に依頼する。
管体が凹んだ場合
- 応急処置: 自分で修理するのは難しいです。
- 無理に直そうとすると、さらに状態が悪化する可能性があります。
- すぐに楽器店に相談しましょう。
- プロに依頼: 管体の修理が必要な場合、楽器店に依頼する。
打楽器(ドラム、シンバルなど)
ヘッドが破れた場合
- 応急処置: 新しいヘッドに交換する。
- ドラムの種類、ヘッドのサイズに合ったものを用意する。
- ヘッドの交換方法は、インターネット動画などを参考にすると分かりやすい。
- チューニングキーを使って、均等に張力をかけるように注意する。
- プロに依頼: ヘッド交換が自分では難しい場合、楽器店に依頼する。
スタンドが緩んだ場合
- 応急処置: ネジを締め直す。
- スタンドが緩んでいると、楽器が落下する危険性があります。
- 定期的にネジの緩みを確認し、締め直しましょう。
- プロに依頼: スタンドの修理、交換が必要な場合、楽器店に依頼する。
鍵盤楽器(ピアノ、電子ピアノなど)
鍵盤が戻らない場合
- 応急処置:
- ピアノ: 鍵盤の隙間に異物がないか確認する。
- 異物があれば、ピンセットなどで取り除く。
- 無理に鍵盤を動かさない。
- 改善しない場合は、調律師に相談する。
- 電子ピアノ: 電源を入れ直してみる。
- 改善しない場合は、メーカーのサポートセンターに問い合わせる。
- ピアノ: 鍵盤の隙間に異物がないか確認する。
- プロに依頼: 鍵盤の修理、調整が必要な場合、ピアノは調律師、電子ピアノはメーカーまたは楽器店に依頼する。
音が出ない場合
- 応急処置:
- ピアノ: 弦が切れていないか確認する。
- 弦が切れている場合は、調律師に相談する。
- 弦が切れていない場合は、ハンマーやダンパーなどの機構に問題がある可能性があるため、調律師に相談する。
- 電子ピアノ: 電源が入っているか、音量が上がっているか確認する。
- ヘッドホンを接続している場合は、ヘッドホンを外してみる。
- 改善しない場合は、メーカーのサポートセンターに問い合わせる。
- ピアノ: 弦が切れていないか確認する。
- プロに依頼: 音が出ない原因が分からない場合、ピアノは調律師、電子ピアノはメーカーまたは楽器店に依頼する。
プロに修理を依頼する判断基準
自分で修理できない場合
上記でご紹介した応急処置を試しても症状が改善しない場合や、
自分で修理するのが難しい場合は、
無理せずプロの修理業者に依頼しましょう。
専門的な知識や技術が必要な場合
楽器の修理には、専門的な知識や技術が必要な場合があります。
例えば、
- 管楽器の管体凹み修理
- 弦楽器のネック折れ修理
- ピアノの調律、整調
などは、
専門的な知識や技術がないと、
かえって楽器を傷つけてしまう可能性があります。
高価な楽器の場合
高価な楽器の場合は、
自分で修理するよりも、
プロの修理業者に依頼する方が安心です。
修理に失敗して、
楽器の価値を下げてしまうリスクを避けることができます。
楽器の状態が悪化する可能性がある場合
自分で修理することで、
かえって楽器の状態が悪化する可能性がある場合は、
プロの修理業者に依頼しましょう。
例えば、
- 無理に力を加えて、部品を破損させてしまう
- 間違った方法で修理して、音色や音程に影響が出てしまう
などのリスクがあります。
信頼できる修理業者の選び方
実績や評判を調べる
インターネットやSNSなどで、
修理業者の実績や評判を調べてみましょう。
- ホームページで、修理実績や料金などを確認する
- 口コミサイトやレビューサイトで、利用者の評価を確認する
- 楽器店や音楽教室の先生などに、おすすめの修理業者を聞いてみる
複数の業者に見積もりを依頼する
修理費用は、業者によって異なります。
必ず複数の業者に見積もりを依頼し、
料金やサービス内容を比較検討しましょう。
対応の丁寧さや、説明の分かりやすさを比較する
見積もりを依頼する際は、
スタッフの対応の丁寧さや、
説明の分かりやすさも比較しましょう。
- 質問に対して、丁寧に答えてくれるか
- 修理内容や費用について、分かりやすく説明してくれるか
- こちらの要望を、しっかりと聞いてくれるか
などを確認しましょう。
修理後の保証があるか確認する
修理後の保証があるかどうかも、
重要なポイントです。
保証期間や保証内容について、
事前に確認しておきましょう。
【体験談】私はこうして楽器を修理しました
ギターの弦交換を自分でしたAさんの話
「私は、アコースティックギターを弾いています。弦が切れてしまったので、自分で交換することにしました。インターネットで弦の交換方法を調べて、必要な道具を揃えて、動画を見ながらやってみました。最初は戸惑いましたが、何とか交換することができました。自分で弦交換ができるようになると、便利ですね。」
トランペットのバルブ修理をプロに依頼したBさんの話
「私は、吹奏楽部でトランペットを吹いています。最近、バルブの動きが悪くなってきたので、楽器店に修理を依頼しました。バルブを分解して、洗浄、オイルアップをしてもらい、見違えるように動きがスムーズになりました。やっぱり、プロに頼んで良かったです。」
ピアノの調律を定期的に行っているCさんの話
「我が家には、私が子供の頃から使っているアップライトピアノがあります。年に1回、必ず調律師さんに来てもらって、調律をしてもらっています。調律してもらうと、音色が全然違うんです。響きが良くなって、弾いていて気持ちが良いです。これからも、定期的に調律してもらって、大切にしていきたいと思っています。」
まとめ
楽器の故障は、
早めの対処が大切です。
この記事でご紹介した、
自分でできる応急処置と、
プロに修理を依頼する判断基準を
知っておくことで、
いざという時に慌てずに対応することができます。
そして、信頼できる修理業者を見つけて、
定期的なメンテナンスを行うことで、
あなたの楽器を長く愛用することができます。
もし、「修理費用が高すぎる…」「もう使わないから、手放したい…」
そんな場合は、楽器を買取に出すという選択肢も考えてみてください。
例えば、「楽器の買取屋さん」のように、
出張買取に対応している業者なら、
自宅にいながら査定を受けられ、
運び出しまで全てお任せできます。
専門知識を持ったスタッフが、
あなたの楽器を丁寧に査定し、
適正な価格を提示してくれます。
まずは、気軽に相談してみるのがおすすめです。