「楽器の置き場所がない…」
「湿気が多いから、カビが生えないか心配…」
「どこに保管すれば、楽器にとって一番良いんだろう…」
そんな悩みを抱えているあなたへ。
大切な楽器、できるだけ良い状態で長く使いたいですよね。
でも、日本の気候は、高温多湿。
特に梅雨の時期は、楽器にとって過酷な環境です。
この記事では、楽器の保管に最適な環境と、
湿気・カビ対策、そして、保管に役立つ便利グッズをご紹介します。
あなたの楽器が、いつも最高のコンディションでいられるように。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
なぜ重要?楽器の保管で気をつけたいこと
楽器はデリケート!温度・湿度変化に弱い…
楽器は、木材、金属、革など、様々な素材でできています。
これらの素材は、温度や湿度の変化にとても敏感です。
急激な温度変化や、湿度が高すぎる/低すぎる環境に
長時間置いておくと、
- 木材が反ったり、割れたりする
- 金属が錆びたり、腐食したりする
- 革が硬くなったり、ひび割れたりする
など、楽器に様々な悪影響を及ぼします。
「えっ、楽器ってそんなにデリケートなの…?」
そうなんです。
楽器は、まるで生き物のように、
繊細なケアを必要とするのです。
湿気は天敵!カビ・錆・故障の原因に…
特に注意したいのが、湿気です。
湿度が高すぎると、
- 楽器にカビが生える
- 金属部分が錆びる
- 木材が膨張する
- 接着部分が剥がれる
- 電子部品が故障する
など、様々なトラブルの原因になります。
「梅雨の時期は、特に気をつけないと…」
「除湿剤とか、使った方が良いのかな…?」
そうですね。
湿気対策は、楽器の保管において、
最も重要なポイントの一つです。
直射日光、ホコリもNG!変色、劣化の原因に…
湿気だけでなく、直射日光やホコリも、
楽器の大敵です。
直射日光に長時間さらされると、
- 楽器の塗装が変色する
- 木材が乾燥して、割れたり、反ったりする
- プラスチック部分が劣化する
などの原因になります。
また、ホコリが楽器に付着すると、
- 見た目が悪くなる
- 音色に影響が出る
- 故障の原因になる
などの問題が起こります。
「直射日光が当たらない場所に置かないと…」
「こまめに掃除することも大切だな…」
そうなんです。
楽器の保管場所は、慎重に選ぶ必要があります。
楽器の保管、理想的な環境とは?
では、楽器の保管に理想的な環境とは、
どのようなものでしょうか?
温度:15℃~25℃
楽器にとって、快適な温度は、15℃~25℃程度です。
急激な温度変化は避けるようにしましょう。
- 夏場、高温になる場所に放置しない
- 冬場、暖房器具の近くに置かない
- エアコンの風が直接当たらないようにする
湿度:40%~50%
楽器にとって、最適な湿度は、40%~50%程度です。
湿度が高すぎると、カビや錆の原因になります。
湿度が低すぎると、木材が乾燥して、割れたり、反ったりする原因になります。
- 梅雨の時期は、除湿剤を使用する
- 冬場、乾燥する時期は、加湿器を使用する
- 湿度計を置いて、湿度をチェックする
直射日光が当たらない場所
直射日光は、楽器の変色や劣化の原因になります。
- 窓際など、直射日光が当たる場所は避ける
- カーテンやブラインドなどで、日差しを遮る
風通しが良い場所
風通しが良い場所は、湿気がこもりにくく、
カビの発生を抑えることができます。
- 定期的に換気をする
- 押し入れなど、密閉された場所に長期間保管しない
ホコリが少ない場所
ホコリは、楽器の故障の原因になります。
- こまめに掃除をする
- 楽器を使用しない時は、ケースに入れるか、カバーをかける
「理想的な環境って、結構難しい…」
「完璧にするのは無理かもしれないけど、できることから始めよう…」
そうですね。
まずは、できることから少しずつ始めてみましょう。
楽器別!保管場所と注意点
ここからは、楽器の種類別に、
保管場所と注意点をご紹介します。
弦楽器(ギター、ベース、バイオリンなど)
- ハードケースに入れて保管: 外部からの衝撃や、温度・湿度変化から楽器を守ります。
- 壁に立てかけない: 倒れて破損する可能性があります。
- 湿度調整剤を活用: ケースの中に湿度調整剤を入れて、適切な湿度を保ちましょう。
- 長期間保管しない場合は弦を緩める: 弦の張力でネックが反るのを防ぎます。
管楽器(トランペット、サックス、フルートなど)
- スタンドに立てるか、ケースに入れて保管: スタンドに立てる場合は、倒れないように安定した場所に置きましょう。
- 水分をしっかり除去: 演奏後は、スワブやクリーニングペーパーで、管体内部の水分をしっかり拭き取りましょう。
- 定期的なオイル差し: キーやバルブの動きをスムーズにし、摩耗を防ぎます。
- 長期間保管しない場合は分解して清掃: 専門業者に依頼するのがおすすめです。
打楽器(ドラム、シンバルなど)
- 直射日光、高温多湿を避ける: シェル(胴体)の変形や、ヘッドの劣化の原因になります。
- シンバルは専用ケースに: 傷や割れを防ぎます。
- ドラムヘッドの保護: ヘッドカバーをかけるか、段ボールなどで保護しましょう。
- 長期間保管しない場合は分解して清掃:
鍵盤楽器(ピアノ、電子ピアノなど)
- 直射日光、エアコンの風を避ける: 変色や変形、故障の原因になります。
- カバーをかける: ホコリや汚れから守ります。
- 定期的な調律(ピアノ): 音程や音色を保つために、年に1回~2回、調律師に依頼しましょう。
- 電子ピアノは電源を切る: 長時間使用しない場合は、電源を切りましょう。
楽器の保管に役立つ!便利グッズ紹介
楽器の保管に役立つ、便利なグッズをご紹介します。
湿度調整剤
楽器ケースの中に入れて、湿度を一定に保つ効果があります。
- シリカゲルタイプ
- 天然素材タイプ
- シートタイプ
- スティックタイプ
など、様々な種類があります。
除湿剤
湿気を取り除き、カビや錆の発生を防ぎます。
- 置き型タイプ
- 吊り下げ型タイプ
- シートタイプ
など、様々な種類があります。
防カビ剤
カビの発生を抑える効果があります。
- スプレータイプ
- シートタイプ
- 置き型タイプ
など、様々な種類があります。
楽器用クロス
楽器の表面についた汗や指紋、ホコリなどを拭き取るための布です。
- マイクロファイバークロス
- セーム革
- ネルクロス
など、様々な種類があります。
ハードケース
楽器を衝撃や、温度・湿度変化から守ります。
楽器の種類に合ったものを選びましょう。
楽器スタンド
楽器を立てて保管するためのスタンドです。
- ギター用
- 管楽器用
- ドラム用
など、様々な種類があります。
カバー
楽器をホコリや汚れから守ります。
- ギター用
- ピアノ用
- 電子ピアノ用
- ドラム用
など、様々な種類があります。
【体験談】私はこうして楽器を保管しています
ギターを湿度管理して保管しているAさんの話
「私は、アコースティックギターを2本持っています。ギターは湿度変化に弱いので、ハードケースの中に湿度調整剤を入れて保管しています。湿度計も一緒にケースに入れて、常に湿度をチェックするようにしています。おかげで、ギターはいつも良い状態です。」
トランペットをケースに入れて保管しているBさんの話
「私は、吹奏楽部でトランペットを吹いています。演奏後は、必ずスワブで管体内部の水分を拭き取って、バルブオイルを差してから、ケースにしまうようにしています。ケースの中には、除湿剤も入れています。おかげで、カビや錆もなく、いつも綺麗な状態です。」
ピアノにカバーをかけて保管しているCさんの話
「我が家には、アップライトピアノがあります。直射日光が当たらない場所に置いて、普段はカバーをかけています。年に1回、調律師さんに来てもらって、調律とメンテナンスをしてもらっています。おかげで、いつも良い音で弾くことができます。」
湿度/温度計を常備して管理しているDさんの話
「私は複数の楽器を趣味で嗜んでいます。それぞれの楽器ケースには、湿度/温度計を入れて、常に状態を確認しています。特に梅雨の時期は、楽器部屋の除湿を欠かしません。ちょっとしたことですが、これが楽器を長持ちさせる秘訣だと思っています。」
まとめ
楽器の保管は、楽器への愛情表現です。
適切な環境で保管することで、
楽器を長く良い状態に保ち、
美しい音色を奏で続けることができます。
この記事でご紹介した、
楽器の保管場所、湿気・カビ対策、便利グッズなどを参考にして、
あなたの楽器にぴったりの保管方法を見つけてください。
そして、もし、
「どうしても保管場所がない…」
「もう使わないから、手放したい…」
そんな時は、楽器を買取に出すという選択肢も考えてみてください。
例えば、「楽器の買取屋さん」のように、
出張買取に対応している業者なら、
自宅にいながら査定を受けられ、運び出しまで全てお任せできます。
専門知識を持ったスタッフが、あなたの楽器を丁寧に査定し、
適正な価格を提示してくれます。
大切な楽器との、良いお別れが、
あなたの新しい一歩につながることを願っています。